来たっ! 来たっ!! 来たぁ〜!!!

久々のPITINN。最近はすっかりご無沙汰しているので。夏のTzadikイベント「Tokyo Rotation」以来だと思う。その時の出演者は、確かビル・ラズウェル、カーシュ・カーレイ、山木秀夫菊地成孔近藤等則。本当はピート・コージーも来る予定だったけど「一身上の都合」とやらで観損ねた。楽しみにしてた1人だったんだけど。それか、藤乃家舞のイベント、サノバラウド9だったか。実はよく覚えていない。
予約したもののチケットは確保していないので、開場前に精算しておく。今日は外タレがいるけど、PITINN会員の割引が利くらしい。常々思うが、PITINNはサービスが良い。羽振りが良いというべきか。リキッドルームSHIBUYA-AXではまずありえないコストパフォーマンスだと思うが。ただ、チケットの番号でちょっと堕落。93番。絶対座れないだろうな…腹を括るしかない。
開場後、予想通り椅子は空いてなかったので立ち見した。立ち見だけど、真ん中の立ち見最前列だったからまだマシな方かもしれない。
演奏だが、曲順はLPと同じ。多分CDでも同じだと思うけど。アルフレッド・ハルト氏、初めて拝見した。巨漢。アクセル・ドナー、クールな感じ。近藤等則もそうだったけど、ラッパ吹きはあんな感じの人が多いように思うが、どうだろう。マツ・グスタフソン、渋さ知らズあたりに1人はいそうな感じ。高良久美子を大友氏のバンドで観たのは多分初めて。あとはおなじみの津上研太氏、水谷浩章氏、芳垣安弘氏、さっちー。最初と最後だけ宇波拓氏が入る。
ルフレッド・ハルト氏は初めて観たが、個人的には前任者の菊地成孔氏よりも好き。アルフレッド・ハルト氏の方が、自分が「この音っ!!」と思ったときにその音をよく出してくれるので。これは自分の趣味との相性だから、人によっては逆の意見も出るかもしれない。それはそれでいいんだけど。
ライブで印象に残っているのは、最初の「Hats And Beard」で一旦静まった後マツ氏が本来水谷氏の担当するベースラインを吹いていく場面、それと「Straight up and down」のラストを宇波氏がフェードアウトしていく場面。なんか最初と最後だな。理由は、音の存在によって平常と音響空間の間をアナログに移動するような気分になったことで、個々人が持っている気持ちの切り替えをより詳細に感じることができたから。なんて訳分かんないこと書いてるけど、丸く言えばワープ体験みたいな気分かと。平静と興奮、加速と減速。どこかで切れ目があるはず。
ライブの後、外タレが持ち込んだCDやハルト氏がハンドパワーで作り上げたCD-Rを物色。散々迷った挙句、マツ氏プロデュースのCDを購入。

Hidros 3

Hidros 3

買ったついでに調子に乗って、当人にサインを貰ってしまった。デジカメがあったら載せたいけど、手元に無いので載せられない。「PEACE NOISE & FINE !」とある。マツ様もお元気で。
今思えば、アクセル・ドナーのアルバムも買っておきたかったかも。観てた人は分かると思うけど、彼の地味でもなく派手でもないけど饒舌でクールな演奏は、僕如きの耳にでもその良さが十分に理解できるほど素晴らしい。
いつもなら「え〜、今日の演奏について思ったことは〜…」みたいなことを考えるものだが、今日のはまともな文章にならないな…。今日の演奏は、もう不満なんて感じようが無かったから。ベタ褒めになりそう。そもそも、ドルフィーの「OUT TO LUNCH」を演ってる時点で、こっちとしては入場前から投了なんだから。