強大な力と戦ってみた。

最近、お客さんとのミーティングに僕が単身で出席することが多い。今日も、僕が担当している作業のミーティングがあったため、急遽出席することとなった。このミーティングは、同作業の中では2回目のもので、1回目は僕の上司が出席している。突然、何の話もなく出席を命じられたために相当焦ったが、カッコをつけるために出席した。
カッコをつけた相手は、僕の席の近くに座っている他社の女の子。同い年。いかにも「職場の花」といった感じの子だ。職場の花なんだけど、必要以上に快活で、しょっちゅう自身のカミングアウトをしてはキャハキャハ笑っている。その内容がまた凄くて、生活が荒れていること、借金がすごくあることなど、年頃の女の子としては確実にマイナス評価となるような内容ばかりを、持ち前の大声で暴露している。いやー若いなぁといつも思う。同い年だけど、彼女と僕の間には3〜4コの歳の差を感じる。
さて、ミーティングだが、同じ作業を担当する他者と、僕の会社を管理する担当者が適当に話して終わるものかと思っていた。すると、現役銀行員、勘定系システム統括者、僕の所属するシステム統括者、同システムを実質的に取り仕切る世界ナンバーワンベンダーチームリーダーが現れた。こいつはビビッた。スライムを倒すにも必死なポンコツ勇者の前に、いきなりゾーマが1ダース現れたようなもんだ。作業的には、最上流工程、要件定義の前のヒアリングの状態だ。そこへ今日・明日でようやく3年目が終了しようというコワッパがノコノコ現れて、一体何ができるというのか。気合は入ったけど。
また、ミーティングの後も現役銀行員の方々は打ち合わせの予定が入っていたが、そこへ以前別の案件で僕らに作業指示を出していた方がかなりの低姿勢で現れた。その人は、当時の自分から見れば相当「上」な方に見えたのだが、その人が最敬礼している。いやいや、一体どういうことだ。聖闘士星矢・ハーデス編並みの「風車の理論」っぷりだ。
ミーティングが終わると、なぜかしら笑いがこみ上げてきた。よくわからないが、笑ってしまう。なんだ、どうした。大丈夫か。
席に戻って、上司に報告。例の女の子は相変わらず「置いてある」ような佇まい。集中している時の彼女は、まるでモノのようだ。で、集中が乱れると途端にガサツになる。部屋が暑ければ胸元をガバッと開けてうちわでバッサバッサしているし、作業に行き詰ると机の上にひっくり返る。それでもダメだと、休憩室に行って煙草を「ケッ」て感じで吐き捨てながらイスの上でダレている。最近は女の子も変わったなぁとつくづく感じさせてくれる。いいのか悪いのか。
とりあえず業務関係がよくわからん。なんとかせねば。