ハロルド・ジェニーン「プロフェッショナル・マネージャー」、稲盛和夫「生き方」

最近、自分の人生について考えることが非常に多い。原因は、今所属している会社がかなり先行き不安で短大・専門卒初任給程度の給料しか出せなくなったからだ。言ってみれば、自分は沈みかけた船に乗っているわけだ。これがどう先行き不安につながるかをわざわざ箇条書きすると、

  • 会社に技術がない(それ以前に、技術を育てるという発想がない)
  • 市場における会社の実質規模・将来規模があまりに小さく、影響力がない
  • 人事制度が不明確で競争力を生まないため、結局会社自体の競争力がない
  • 年齢別社員数が断層のように不規則で、針の穴を通すような中途採用をしない限り継続的な成長が不可能
  • 社長がワンマンで、しかもこんな状況に導きながらもなかなか退場しない

と、簡単に挙げるだけでも泣きそうだ(笑。そんな中で自分なりに現実を見つめると、今の会社にいてはロクな人生にはまずならないことは容易に理解できる。で、そこで「ロクな人生」とは一体何なんだろうかという点を考察しようと思ったわけだ。我ながら悠長な話だよ。
で、いろいろ本を眺めた結果*1、上記2タイトルを購入した。
「プロフェッショナル・マネージャー」プロフェッショナルマネジャーについては、ご存知の方も多いだろう。かの柳井正・現UNIQLO CEOが「これが私の最高の教科書だ」と公言し、立場上付き合いの多い出版社・PRESIDENT社に頼み込んで、わざわざ絶版となっていた本書を復刊させたというエピソードは結構有名だ。しかし、ただの経営指南書というだけだったら恐らく買わなかっただろう。この本の素晴らしいところは、経営哲学の1つとして「結果を定め、あとはそこに向けて努力する」という点を強調していることだ。これは、古典でありながら最近また人気を呼んでいるというナポレオン・ヒル博士の名著「思考は現実化する」と密かにリンクしているのではないか?と単純な自分を狂喜させた。早速購入。
「生き方」生き方―人間として一番大切なことについてはあまり知らないけど著者の稲盛和夫は知っている。京セラ会長だ。彼が偉大な経営者であることは周知だけど、その人物がまさかこんな人生訓を書いているとは思わなくて、かなり興味本位で買ってしまった。この本の購入動機としては、おそらく不真面目・無学無知の領域に配置されていることだろう。別にいいんだけど。

*1:実際にはあまり内容を見ていない…。