第20回デザインフェスタ at 東京ビッグサイト

微妙極まりないデザインフェスタの図

行ってきた。友達に急に誘われ、これといった用事なかったのでとりあえず参戦。ビッグサイトは丸井のセールくらいしか利用したことがない。そういえば今年は春以来行っていない。最近、ユニクロ・無印に異様に凝っているので。
さて、中に入ると…いきなりファッションショーのキャットウォークみたいなステージのなぜか一番奥で何かバンドらしきことをやっている連中がいる。花道は長いんだからあちこち走り回ればいいのに、奥のほうでみみっちくバンド活動。まぁこの手のイベントにバンドは予想がついていたので、ふーんって感じで奥のほうへ。
で、内容は、え〜、詳しく説明すると非常に長くなるんだけど、一つ一つは正直言って何の感動も呼び起こせない程度だ。よって省略。
今回感じたのは、これは定番の疑問かもしれないが、「アートとデザインの関係」だ。アートとデザイン、当然だが一緒じゃない。ただ、お互い厳密な定義がなく、それをいいことにお互いの領域を大きく逸脱して、その存在意義など出自の信憑性を損なったがために、どうも胡散臭く見えてしまうなんてものは、もう世の中のあちらこちらに転がってる。あまりうまくないアートをデザインとして展開したり、アートの典型のようなものをより分かり易くしたものをデザインとして展開したりする光景を少なからず目撃したことがある。
今回もう1つ強く思ったこと、それはこのイベントがコミケ的なことだ。3m四方くらいの各ブースがズラーと並んでいて、お客はそこを歩き、気に入ったものを見つけたら買ったり、互いの趣味について歓談する。オタク諸君には「あー、はいはい。」と極めてスムーズ且つ正確に理解・想像が可能な光景だ。このオタク趣味最大イベント風テンプレートにがっちりはまった本イベント会場参加者のうち、何割の人間がオタクを許容し、また何割がオタクを歩く生ゴミ程度に捉えてのか、どこぞの中小調査会社に新入社員研修程度の扱いでいいから是非一度調査していただきたい。
入場料の1000円は安かった。こういう時は、デフレも悪くないかもと思う。低所得者層としては、デフレで自分たちの生活水準がこれ以上下がることはないため、デフレのたびに日照り最中の雨の如き天からの施しを賜り、至福この上ない。というのは嘘で、所詮「あーそう言われれば安かったかも」と思うときが無くもない程度のお得感・値ごろ感で、そんな感情など一回の意図的な節約で1年分は完全に満たせるだろう。