部屋掃除のススメ

この日、久々に会う友達が僕の部屋に来た。彼は、元々寮の隣同士だった人間で、また最初に仲良くなった会社の同期でもある。その彼が、3月末で会社を辞める。タイミング的に、今回あたりが彼と話をする最後の機会になるかもしれない。
僕の部屋は、今の部屋に引越しし立て(と言っても3週間は経つが…)ということもあり、結構モノが散乱している。モノが散乱している部屋というのは、見てくれがかなり悪い。散乱したモノが、たとえ使えるものであろうがなかろうが、その惨状を見た人はどうも散乱するモノを「ゴミ」として認識するものらしい。20年以上モノが散乱する部屋に住んできた経験上、これは確かだと思う。自分では使えるモノだと思っているし、実際使えるモノであっても、僕の部屋に来た人はたいてい「なんだこのゴミはっ!!」チックな台詞を吐き捨てたものだ。
僕の部屋は、大部分をCDと服に占領されている。どうもコイツらとの戦いは避けられそうにもない。今まで長く睨み合いが続いてきたが、とにかく友達が来るまでにケリをつけることにした。まず、CDはひたすらi-Tuneに取り込みまくった。そして、木曜日に腕を吊りながらも買ってきた無印の段ボール箱に片っ端から詰めた。詰めてビックリ、段ボール箱2箱で足りない。CDの総数は、おそらく100枚は余裕で超えていると思う。そのうち、一体何枚のCDをしっかり聴いたのだろうか。正直考えたくない。耳の痛い話だ。
続いて、木曜日に買ってきた段ボール箱を一箱使って、下着類を詰めた。インナーだけでも一箱完全に使い切ってしまった。これで、最近調達した収納道具は底を突いた。実に呆気ない。
それでもCDは片付いた。おかげで、10着あるコートのうち、2着を掛けるスペースができた。……実は、CDを片付けたことは何の解決にもなっていない。CDも多いが、服の量はCDの比ではない。だいいち個々のサイズが圧倒的に違う。
服がかさばる理由は、ほとんどの服をハンガーで吊るしていることにあると思う。これは、せっかく大金叩いて買った服にたたみジワなどつけてたまるか!!という貧乏性から来るものだ。その貧乏性のせいで、自分の人生は常に散乱した部屋と共に在った。僕としては、こうした貧乏性がもたらす事実を看過できず、思い切って一歩を踏み出してみてやった。もうとにかくたたみまくった。やってみてビックリ。すごいコンパクトになるから。だからみんな洗濯物はたたむんだ、とちょっと関係なく感心してしまった。


ちょっと疲れた。続きはまた。