ROVO presents MAN DRIVE TRANCE SPECIAL vol.3

久々のROVOライブ。今回は前座が七尾旅人(後で知った)、Polaris(「ポラリス」と読むらしい)、レイ・ハラカミだ。この中で興味があったのは、Polarisだ。といっても、後ほどこの期待感は誤情報によってもたらされたものであった事を知るのだが…。
日比谷に着いたのは午後4時半くらい。例年ならまだ余裕で席が空いてる時間帯のはず…と思ったら、全然席が無い(!)。ROVOのライブで場所に困ることなんて一度も無かったはずなんだけど…。友達の話によると、前座のPolarisが結構な人気者(ヒットチャート50位以内に入るバンドらしい。ていうかヒットチャートバンドは人気者なのか?ていうかそういう連中を連れてくんな<キレ)らしくて、それ目当ての人がNHKポップジャムの会場から大挙して押しかけてきているらしい(嘘。その話を聞いてかなりテンション下がる。マジNHKポップジャムの会場に帰ってくれって感じ。国に帰れ。
なんで僕がPolarisに(淡い)期待をしていたか。それは、先月の新宿PITINNの月間スケジュールに載っていた坂田明のライブ告知だ。どうも坂田明の息子がPolarisのドラマーなのだそうだ。で、その坂田明のライブ自体は、ジム・オルークやオルーク関連の人と坂田親子が競演するって内容で、僕としては「ジム・オルークとやり合うようなレベルの人間が在籍するほどのレベルなのかっ!!Polarisってのは!!」なんて今考えればありえなさ過ぎてバカらしくなるような期待を持って当日に望んだわけだ。ちなみに、坂田明の息子は既にPolaris脱退完了だったらしい。これも後で知ったこと。まさに踏んだり蹴ったりだ。
で、前座の連中は…。感想書く気にもならない。自分にとってはまさに時間の無駄。Polarisの時は、外で散歩していたので最初の曲しか聴いていない。最初の曲で論外だったから散歩したわけだけど。まー、ああいうのとROVOが一緒にライブするのは正直どうかと思う。水と油を本気で混ぜようとする行為に他ならなくて。混ざらないものは混ざらない。いつか混ざる日が来るかもしれないが、とりあえず今日この場で混ざることはありえない。
どちらかが良い・正しいとかいう問題じゃなくて、単純に価値観が相容れないんだよ。
今回も、ROVOは古い曲をやってくれた。こういうのはとても嬉しい。僕は「新曲イコール次のステップ」という前世紀的産業音楽観のような感覚にはとても疑問を持っている人間なので、原則として「演りたい時に演りたい曲を演る。」というスタンスを演奏者の意向として受け取りたいと思っている。だから、自分主催のイベントの時くらいは自分の好きなようにやってもらいたい。新曲出したらそればっかやらなければいけないような市場原理から離れてもらって。古い曲といえば、アンコール前のCISCOの時、最初の岡部洋一が一人で叩く場面、芳垣安洋がトーキング・ドラムみたいなのを使っていたシーン。あの音、PICO!版CISCOに入っていたスネアのディレイを連想させて、ちょっとドキッとした。選曲を含め、なんか「懐メロ!!」な感じで嬉しい限り。
途中で女性ヴォーカルが入った。Yaeだ。ロングトーン主体で音響を重視したセッション。インタープレイ(まぁ境界は極めて曖昧なんだけど)でパーカッションと絡んでいく所なんかは特に良い感じ。そういえば今までのROVOには声が無かったなー、ヒットチャート的固定観念なヴォーカルじゃなくて面白いなー、いっそのこと新メンバーにしてみたらどうだろうなー、シンセみたいに裏で鳴らすと面白そうだなー、なんて考え事しながら聴いていた。
そういえば、この頃あたりが、客の私語の最も酷い時だった。明らかに「素人」な連中が「ヤベー、スゲー」とか曲の間も大声で叫ぶまではともかく、大声で私語をしたり野次を飛ばしたり、「乾杯ーっ!!」する姿は、もうコイツらどうしようもないな…と本気で呆れた。今まで行ったROVOのライブの中で一番酷かった。ちなみに、前座も今まで一番酷かった。酷いというかイタかった。「そういう連中と、そういう連中に呆れる人達の図」があちこちで見受けられたように思う。

あー、書いていて嫌になってきた。こっちは好きで聴きに行ってんのに、なんでああいう明らかに「好きで音楽聴いてるわけじゃない」連中の巻き添えを食わなければいけないわけ?あいつらなんなんだ?なんでそう無理してまで音楽聴いてんの?聴かないとガッコーでイジメられんのか?
紳士もヤクザも「客は客」。それはそうなんだろうが、ヤクザと同じ檻に投げられた側としてはとんだ災難だ。こういうのは今まで我慢してきたが、ちょっと我慢しきれなくなってきた。あそこまで○○な連中は想定外だ。